DeNA・上野裕一郎が立大駅伝監督に就任…現役は続行“二刀流”

スポーツ報知
立大の駅伝監督に就任した上野裕一郎(左は松尾副総長、右は陸上競技部の原田監督)

 立大は13日、2024年の創立150周年記念事業として「立教箱根駅伝2024」を設立し、DeNAの上野裕一郎(33)の駅伝監督就任を発表した。DeNAを退団し、12月1日付で就任。現役は続行し、学生と汗を流す。

 立大陸上部は1920年に創部、箱根駅伝は34年に初出場。57年には最高の3位に入った。通算27回出場も、68年を最後に箱根路を遠ざかっている。半世紀以上のブランクから復活するため、強化体制を一新。長野・佐久長聖高や中大で活躍し「スピードキング」の異名を持つ上野監督が招かれた。「箱根駅伝出場に向けて全力で取り組みます。新たな挑戦にワクワクドキドキしています」と新指揮官は東京・西池袋の本部キャンパスで所信表明を行った。

 現役は続行。異例のランナー兼監督となる。「軸足は指導者。五輪や世界陸上を目指すことはない。最後に苦手なマラソンを克服したい。そういう姿勢を学生に見せたい」と話す。

 立大は今年の予選会28位。ギリギリの11位で通過した上武大と37分45秒の大差があったが、人気ブランド校の潜在能力は高い。アスリート選抜入試を活用し、有望な高校生を勧誘する。来年には選手寮が完成予定。上野監督率いる立大の挑戦が注目される。

 ◆上野 裕一郎(うえの・ゆういちろう)1985年7月29日、長野・佐久市生まれ。33歳。佐久長聖高3年時、1万メートルで日本高校記録(当時)をマーク。2004年、中大に入学。箱根駅伝は1年1区19位、2年3区3位、3年3区1位、4年3区2位。08年に卒業し、エスビー食品に入社。09年ベルリン世界陸上5000メートルに出場(予選敗退)。13年、廃部に伴いDeNAに移籍。181センチ、61キロ。

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