日大アメフト部悪質タックル被害者の父・奥野氏 立件見送りに「学生を犯罪者扱いとは言語道断」

スポーツ報知

 アメリカンフットボールの定期戦での悪質なタックルを受け負傷した関西学院大のQBの父で大阪市議の奥野康俊氏が13日、自身のフェイスブックを更新。警視庁が、傷害罪で刑事告訴されていた日大アメフト部の内田正人前監督と井上奨前コーチについて宮川泰介選手に対し相手を負傷させる危険なタックルをするよう指示した事実は認められないと判断し立件を見送る方針を固めたことに見解を示した。

 奥野氏はFBで「事件から191日目突然の報道に驚いた。悪質危険タックルは、内田、井上の指示はなく、宮川君の単独犯行だ。宮川君のみが犯罪者で内田、井上は罪に問われないことをメディアの報道から知った」とした上で「当初警察は、結果については、誰よりも先に告訴状を提出した私に連絡をするという約束をしてくれた。当然のことだと思う。メディアにリークしたのは誰なのか。メディアの情報網にとやかく言うわけではなくその努力には敬意を表するが、なぜ、警察は、最初に知らせてくれなかったのか理由を知りたい。正式な報告が、警察からまだないので、ここは静観し、最後まで警察の言葉を信じ、今回の報道内容についての、コメント差し控えることにする」と示した。

 その上で「法治国家である日本において、警察を信じる事が出来なくなれば誰を信じればいいのか。情けない話だ。告訴状を提出したのは、親である私だ。息子は、事件当初は、未成年であった。裁判をさせるために大学に行かせた訳ではなく、学生としての時間に全てを費やして欲しいと思うのは親心である。この事件は闇の社会の抗争でも何でもない、教育現場でその指導者が下した指示だ。証拠がないのなら、2人は正直に自白すべきだ。少なくとも公権力のない被害者とその家族にだけは。チームの選手全員に罪を押し付ける日大の体質と指導者にメディアは詰め寄って頂きたい。学生を犯罪者扱いするとは言語道断だ。SNSとメディアのお力を貸してください。悲しくて仕方ありません」とつづっていた。

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