世界王者・高藤直寿がまさかの初戦敗退「やはり練習が足りなかった」

スポーツ報知
試合途中に口から流血し、試合を中断して治療に下がる高藤直寿(カメラ・馬場 秀則)

◆柔道グランドスラム大阪大会第1日(23日、大阪・丸善インテックアリーナ大阪)

 世界選手権2連覇中の男子60キロ級・高藤直寿(25)=パーク24=が、初戦で敗れる波乱が起きた。韓国の金源鎮(26)=韓国=との初戦の2回戦で対戦し、高藤は相手の右手が口に当たって流血。治療を終えたが、指導2つ、相手は1つで延長戦に突入すると、高藤は3分9秒で掛け逃げで3つ目を取られた。世界王者が反則負けでまさかの初戦敗退。銅メダルを獲得した2016年リオ五輪の敗者復活戦で下した相手に屈した。

 「相手が強かった。試合をしたくて出て、出るからには優勝を目指していたけど、やはり練習が足りなかった。ただ、これで負けたから世界チャピオンじゃなくなるわけじゃない。前向きに頑張ります」と語った。

 9月の世界選手権準決勝で左膝の靱帯(じんたい)を損傷。約1か月間、練習は体を動かす程度で調整し、大会3週間前に本格的な稽古を再開したばかりだった。今大会の欠場も考えたが、今月初旬の講道館杯(千葉)を見て「柔道が好き。試合がしたい」という思いを再認識。出場を決意し試合に臨んだが、今大会優勝による来年の世界選手権代表内定を逃した。

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