箱根駅伝V5狙う青学大が強化合宿打ち上げ 原監督「仕込み完了」

スポーツ報知
この日は雨のため、合宿先の宿舎でウォーミングアップした青学大メンバーに指示を出す原晋監督

 第95回箱根駅伝(来年1月2、3日)で史上初となる2度目の学生駅伝3冠と箱根史上3校目の5連覇を目指す青学大は6日、千葉・富津市内で行っていた強化合宿を打ち上げた。本番を見据えた30キロの単独走やスピード練習などハードな5泊6日を乗り切った選手を原晋監督(51)は満足そうに見つめた。

 「仕込みは完了。あとは組み立てるだけ。インフルエンザ感染や捻挫などアクシデントにさえ十分に気をつければ箱根駅伝に高い確率で勝てる」。指揮官は胸を張って話した。

 箱根駅伝を制するための4大要素は「エース」「山」「選手層」「ロード適性」。今季の青学大はすべてを兼ね備えている。

 レースの流れに乗るためには序盤の主要区間を担う「エース」には前回2区区間賞の森田歩希主将(4年)、駅伝実績豊富な梶谷瑠哉(4年)らを擁する。「山」のスペシャリストとしては前回5区5位の竹石尚人(3年)、同6区区間賞の小野田勇次(4年)が健在。最大の強みは「選手層」。前回7区区間新で金栗四三杯を獲得した林奎介(4年)、今季5000メートル日本人学生NO2のスピードランナー橋詰大慧(4年)、出雲駅伝(10月8日)2区区間賞の鈴木塁人(3年)、3大駅伝デビュー戦でいずれも区間賞を獲得した吉田圭太(2年)と吉田祐也(3年)ら人材は豊富だ。ずば抜けた「ロード実績」は出雲駅伝と全日本大学駅伝(11月4日)で2冠を果たしたことが証明している。

 最大の敵はアクシデントだが、絶対王者に油断はない。森田は「チーム全員がメンバー入りを目指して集中して練習ができています。全員の力を合わせて箱根駅伝5連覇を成し遂げたい」と引き締まった表情で話す。現時点で青学大に死角はない。

 ◇お知らせ スポーツ報知では来年1月2、3日の第95回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝=報知新聞社後援)の直前特集として、出場全23チームの情報を日替わりで掲載します。7日付紙面の第1回は5連覇を目指す青学大です。

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