今田麻里絵、自己新もMGC35秒届かず涙「悔しい気持ちが大きく…」

スポーツ報知

◆報知新聞社後援 さいたま国際マラソンマラソン(9日、さいたまスーパーアリーナ発着=42・195キロ)

 東京五輪代表選考レースMGCの出場権を懸けて行われた女子は、今田麻里絵(28)=岩谷産業=が自己記録を2分25秒更新する2時間29分35秒で日本人トップの4位。基準である2時間29分には及ばず、昨年大会に続きMGC出場権獲得者は出なかった。17年ロンドン世界陸上代表の清田真央(25)は5位。(くもり、気温9度、湿度35%、北の風1・1メートル=スタート時)

 あと35秒。今田は自己記録を大幅に更新してゴールに飛び込んだが、MGCの切符には届かなかった。「MGCの出場権を取りたいという話はしていたので、悔しい気持ちが大きくなってしまった」。広瀬永和監督(53)の顔を見ると、やるせなさで涙があふれた。

 仲間の思いも背負って挑んだ。10月のプリンセス駅伝では右脚を骨折しながらも飯田怜(19)が200メートル以上も四つんばいになって必死に中継。涙を流しながらタスキを受け取った今田は「どうすべきか、パニックだった。泣きながら走ったので、あまり覚えていない」と振り返る。

 駅伝後は練習に身が入らないこともあったが、明るく元気に振る舞う飯田の姿を見て「こんなところでつまずいてちゃダメ」と気持ちを切り替えた。飯田からはこの日のレース後に「すごく感動しました。私も頑張ろうと思います」と連絡が入り「自分の走りで元気づけられてうれしい」と笑顔。名古屋ウィメンズ(19年3月)でのMGC出場権獲得を目指す。(太田 涼)

 清田真央(全体トップの自己記録を持ちながら5位)「最低限、MGC出場権は取りたかった。今は焦りしかない」

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