【増田明美の目】世界との差を痛感 ペースメーカーについていくのがやっと

スポーツ報知

◆報知新聞社後援 さいたま国際マラソン(9日、さいたまスーパーアリーナ発着=42・195キロ)

 今田さんはMGC出場権には届かなかったけど、自己記録を大幅に更新して立派でしたね。広瀬監督も「100点です」とおっしゃっていましたし、後半も一気にペースが落ちることはありませんでした。

 優勝候補として注目していた清田さんは、自信がないような印象を受けました。後半こそ追い上げましたが、本来は思い切りの良さや積極性が持ち味のはず。「暗中模索」という言葉が頭に浮かびました。

 一方、世界との差を痛感したレースでもあります。ペースメーカーについていくのがやっとの日本人選手に対して、海外勢は後半の21キロが約1分速い。世界で戦うには周囲を振り落とすペースアップが必要不可欠です。コースの難しさもありますが、世界との距離が見えた気がします。(84年ロス五輪代表、スポーツジャーナリスト)

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