箱根駅伝登録メンバー発表 青学大は順当 東洋大の渡辺奏太、東海大の三上嵩斗ら外れる

スポーツ報知
青山学院大・森田歩希

 来年1月2、3日に行われる第95回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝、報知新聞社後援)を主催する関東学生陸上競技連盟は10日、出場23チームの登録メンバー16人を発表した。史上初となる2度目の学生駅伝3冠と箱根史上3校目の5連覇を狙う青学大を中心に平成最後の箱根駅伝も熱戦が繰り広げられることは必至。全23チーム368人の登録メンバーが確定し、いよいよ臨戦ムードが高まってきた。

 “絶対王者”青学大は前回2区区間賞の森田歩希主将(4年)、同7区区間新記録で金栗四三杯(大会MVP)を獲得した林奎介(4年)ら主力選手が順当にメンバー入りした。今季、学生3大駅伝デビューを果たし、出雲駅伝(10月8日)の4区、全日本大学駅伝(11月4日)の6区でいずれも区間賞を獲得した吉田圭太(2年)、3大駅伝未経験ながら急成長中の岩見秀哉(2年)ら新戦力もリストに入った。選手層は豊富。現時点で死角は見当たらない。前回6区区間賞の小野田勇次(4年)は出場した上で青学大が勝てば史上14人目の4年連続Vメンバーとなる。

 前回、総合2位の東洋大は山本修二(4年)、相沢晃(3年)、西山和弥(2年)、吉川洋次(2年)、田中龍誠(2年)ら往路優勝メンバーは順当に登録されたが、7区3位の渡辺奏太(3年)は調整不足のため、16人の登録メンバーに入らなかった。

 今季の出雲駅伝3位、全日本大学駅伝2位の東海大は黄金世代と呼ばれる3年生は館沢亨次、関颯人、鬼塚翔太、阪口竜平ら16人中10人が名を連ねた。その一方、前回の箱根駅伝1区7位の三上嵩斗(4年)がメンバーから漏れた。

 前回、まさかの12位に終わり、9年ぶりにシード権を逃したものの、今年10月の予選会では事実上、史上最速で1位通過を果たした駒大はエースの片西景(4年)、中村大成と中村大聖(いずれも3年)のダブルなかむらたいせいコンビが順当にメンバー入り。1万メートル28分56秒24のスピードランナー物江雄利(4年)は登録から外れた。

 16年リオ五輪3000メートル障害代表の順大・塩尻和也(4年)、今季1万メートルで日本人学生唯一、28分を切る27分56秒45をマークした明大・阿部弘輝(3年)、前回2区で青学大・森田と区間賞を分け合った山梨学院大ドミニク・ニャイロ(4年)ら各校のエースは順当にメンバー入りを果たしている。実業団を経て入学した31歳の東京国際大・渡辺和也(2年)は2年連続でメンバー入りした。

 国士舘大はポール・ギトンガ(2年)とライモイ・ヴィンセント(1年)の2人のケニア人留学生が登録メンバー入り。大会ルールでは外国人留学生は登録が2人以内で、出走が1人となっている。

 予選会で敗退した大学の選手で編成され、オープン参加する関東学生連合の登録16人は、10月にすでに発表済みで変更なし。前回1区を予定しながら直前でインフルエンザに感染し、無念の欠場となった東大の文武両道ランナー近藤秀一(4年)は今回こそ1区でリベンジを期す。

 29日に1~10区と補欠6人の登録が行われる。往路(2日)、復路(3日)ともにスタート時間は午前8時。その1時間10分前の午前6時50分に当日変更が可能。ただ、変更は区間登録選手と補欠選手の入れ替えだけで区間登録選手の変更はできない。また、交代は往復路合わせて4人まで。

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