200メートル高校王者の東海大静岡翔洋・高木悠圭、中大に合格

スポーツ報知
今夏の全国総体男子200メートルで優勝した高木

 今夏の全国高校総体陸上男子200メートルを制した高木悠圭(東海大静岡翔洋3年)が10日、中大法学部のスポーツ推薦入試に合格した。同郷の先輩で、リオ五輪400メートルリレー銀メダリストの飯塚翔太(27)=ミズノ、藤枝明誠高出=を輩出した大学陸上界の名門で、さらなる飛躍を誓った。

 高校200メートル王者が、大学陸上界きっての強豪の門をたたく。中大進学を決めた高木は「最初の1年間は、200メートルより100メートルに力を入れていこうと思ってる。まずは、大会での結果より自分の力をつけていきたい」。“本職”の200メートルで成長するために、土台作りとあわせ、まずはスピード強化を図る。

 あこがれの先輩の背中を追う。中大は、静岡が誇る短距離選手、飯塚の母校。飯塚とは共に国体県選抜リレーのメンバーになった縁で親交がある。「飯塚さんが、よく土日に(大学の)練習に参加すると聞いたのも、中大を選んだ理由のひとつだった」と笑顔で明かした。

 昨年の全国総体200メートルでは2位。その後共に出場した愛媛国体で出会った飯塚にレース動画を見せ、直接助言を受ける機会に恵まれた。「コーナーの出口の走り方を教わった。すごく、参考になりました」。今夏の全国総体では、飯塚以来県勢9年ぶりとなる、男子200メートル優勝。レースをネット中継で見守った大先輩からは、直後に祝福のコメントが届いた。

 個人種目だけでなく、リレーにも強いこだわりを持っている。中大は現在、全国学生対校選手権の400メートルリレーで5連覇中。「僕がいる4年間で9まで伸ばしたい」と言い切った。2年後に迫った東京五輪にも照準を合わせる。「一番狙えるのは(24年の)パリだけど、目の前に目標があった方がいいので」。来年2月に行われるU20日本代表のシンガポール遠征のメンバーに選ばれている高木。日本期待のスプリンターとして、でっかい目標へ走り続ける。(塩沢 武士)

 ◆高木 悠圭(たかぎ・ゆうき)2000年4月11日、静岡市清水区生まれ。18歳。小3の時に、清水ACで陸上を始めた。家族は両親と妹。178センチ、72キロ。血液型O。

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