城西大は過去最高の5位以内に自信

スポーツ報知
練習をする城西大学

 2年連続15度目の箱根駅伝に挑む城西大が15日、埼玉・坂戸キャンパスで会見を開き、意気込みを語った。今年で就任10年目の櫛部静二監督(47)は「前回走った選手8人を中心に1年間やってきた。目標は5位。チャンスがあれば3位を狙いたい」と力強く語った。

 チームのテーマは「歴史を塗り替えよう~更なる高みへ~」。2004年から13年連続で出場していたが、前々回は本戦出場を逃した。リベンジの前回は7位で、シード校に返り咲いた。前回メンバーが8人残る今回は、2010、12年の6位を超える総合5位を目標とする。主将の服部潤哉(4年)は「今回、ようやくベストメンバーがそろう。個人としても区間賞でチームの順位を上げたい」と意気込んだ。

 成長著しいのは、3年の荻久保寛也だ。昨年はけがに苦しみ、満足な練習を積めなかった。箱根でも10区で区間9位。「自信を持って走ることが出来なかった」と悔しそうに振り返った。食事や体のケアを一から見直し、練習に励んだ。結果5000、1万メートルの自己記録を次々と更新。全日本大学駅伝では2区で区間賞を獲得し、チーム最高となる8位に貢献した。「箱根で走るためにこの大学に来た。全員倒して、たすきをつなぎたい」と表情は自信に満ちている。

 往路での結果が目標達成への鍵となる。「1区、2区が重要。一番実力が安定して、精神的にも強い選手を1区で起用する」と櫛部監督は話す。荻久保が1区の有力候補と見られ、主将の服部は「前回の箱根が終わった瞬間から、監督から『来年は区間賞だ』と言われていた」と5区の山登りへ意欲十分だ。出雲(8位)、全日本駅伝で過去最高順位を更新してきた今年のチームが、箱根での有終の美へ、残り期間で調整に励む。

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