柔道女子・田知本愛が引退表明 葛藤と感謝と

スポーツ報知
田知本愛

 柔道女子78キロ超級で2015年世界選手権準優勝の実績を持つ田知本愛(29)が18日、現役を引退すると所属先のALSOKが発表した。

 16年リオデジャネイロ五輪70キロ級金メダリストとなった妹の遥とともに富山・小杉高、東海大で活躍した。15年には全日本選抜体重別選手権、全日本女子選手権で優勝。しかしリオ五輪の代表争いはけがもあって競り負けた。

 田知本愛は以下のコメントを発表した。

 「このたび、田知本愛は現役を引退することを決断しました。

 柔道を続ける中で、たくさんのハードルがあり、弱気になり、諦めそうになったことが何度もありました。自分一人では乗り切ることができなかったハードルもありましたが、多くの方に支えていただきながら、自分が納得するまで柔道を続けることができました。

 選手生活の中で特に印象に残っているのは、2016年の全日本女子柔道選手権大会で怪我をしてから2017年の全日本女子柔道選手権大会出場までの過程です。

 大きな目標を失い、もう一度、畳に上るまで何度も自分の中で葛藤し、とても苦しく厳しいと感じていました。

 しかし、いま振り返ってみると、どれも自分を成長させてくれる貴重な経験だったと感じ、何より柔道を楽しむことができました。

 今後は、これまで以上に自分を支えてくださった方々に感謝し、何らかの形で柔道に携わっていけるように邁進して参ります。

 これまでのたくさんのご声援に心から感謝申し上げます。本当にありがとうございました」

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