阿部一二三、今年の漢字「成」から2019年は「超」へ…リレーコラム

2018年12月29日12時0分  スポーツ報知
  • 11月のグランドスラム大阪、男子66キロ級決勝で丸山城志郎(右)に敗れた阿部一二三 (カメラ・馬場 秀則)
  • 表彰台に立つ(左から)2位・阿部一二三、優勝・丸山城志郎

 11月のグランドスラム大阪は2位でした。けが(大会前に右手首を負傷)もあり、いつも通りの調整ができたわけじゃないですけど、その中で自分の一本を取りにいく柔道ができたことは良かったと思います。ただ、決勝(丸山城志郎に一本負け)は自分の良さがあまり出せませんでした。少し様子を見過ぎてしまったと感じています。

 丸山選手は決勝に上がってくると警戒していました。高校生の時にも試合をしていて、66キロ級で海外を含めてもトップの選手だと思っています。海外で勝つのも難しいけど、対日本人で勝つのも難しい。しっかり勝ちきって来年の世界選手権の内定を取れたら良かったですが、世界選手権や五輪に向けて、この悔しさを力にしていければ。五輪まで、もうこの負けを最後にしたいと思っています。

 12月のマスターズ大会には出場しませんでした。自分自身、まだ出たことがない大会です。世界ランキング上位しか出られないし、強い相手とやれる機会。出てみたい思いはありましたが、9月の世界選手権から全日本学生体重別団体優勝大会、グランドスラム大阪と試合が続いてタイトになっていたので、気持ちや体の面を考えて決めました。

 今年1年を漢字で表すなら「成」ですね。勝ちもあり負けもありという年で、昨年より一回りも二回りも強くなれたと思います。世界選手権でも競った場面で自分の柔道をして勝ちきれたことは成長ですし、2連覇のプレッシャーの中でも落ち着いて試合ができました。チャンピオンとして挑んで勝てたのは成長してるからだと思いますし、これからの自信にもなりましたね。

 来年は五輪に向けてあと1年。今までの自分をもっと超えていくという意味で「超」と言える年にしたいです。世界選手権も2度経験して、ピークの持っていき方やコンディションの整え方もだいぶ分かってきました。2月の欧州遠征を勝ちきって、東京(開催)の世界選手権で3連覇に挑戦。いろんな面で自分を超えたいと思っています。

 ◆阿部 一二三(あべ・ひふみ)1997年8月9日、神戸市生まれ。21歳。6歳で柔道を始め、神戸生田中から神港学園高に進み、2014年に66キロ級で男子史上最年少の17歳2か月で講道館杯を制覇。日体大に進学した16年から全日本選抜体重別選手権、グランドスラム東京大会をともに2連覇。世界選手権は17年の初出場から2連覇。得意技は背負い投げ。168センチ。

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