原晋監督「2位じゃダメなんです」 箱根駅伝5年ぶりに敗れた青学大が報告会

スポーツ報知
敗れた青学大は笑顔で「報告会」に臨んだ

 第95回箱根駅伝(2、3日)で2位となり、5年ぶりに優勝を逃した青学大が10日、東京・渋谷区の青山キャンパス内のガウチャー記念礼拝堂前で「箱根駅伝報告会」を行った。「ゴーゴー大作戦」を掲げて大会5連覇を目指したが、悲願の初優勝を果たした東海大と3分41秒差で惜敗。原晋監督(51)は「ゴーゴー大作戦はあっぱれな大成功とはなりませんでしたが、選手たちは最後まで諦めずに走り切りました」と笑顔であいさつした。

 第95回大会が幕を閉じてちょうど1週間。原監督は、今大会について「東海大さんが強かった」と完敗を認めた上で、来年大会に向けて、早くも意欲をみなぎらせている。「日に日に悔しさが増している。この悔しさがなくなったら、私も引退するしかない。箱根駅伝の借りは箱根駅伝で返すしかない。一度、1位になったチームは2位じゃダメなんです」と強い口調で話した。

 かつて、青学大出身の蓮舫参院議員(51)が事業仕分けで「2位じゃダメなんでしょうか?」と発言し、話題になったが、原監督は、あくまでトップを目指す姿勢を強調した。「成功の反対は失敗ではない。何もしないこと。我々はチャレンジを続けます」ときっぱり話した。

 新チームはすでに5日から始動。今回10区2位だった鈴木塁人(たかと)が新主将に就任。吉田祐也副将、竹石尚人寮長、上村臣平主務の新体制が決まった。「来年はこの場でいい報告をしたい」と鈴木新主将は報告会に集まった多くの学生に約束した。森田歩希主将(4年)も「今の3年生は明るい選手が多い。このメンバーなら来年は明るい報告をしてくれると思います。応援をお願いします」と期待を込めて呼びかけた。

 今回4区15位と苦戦した岩見秀哉(2年)らは、13日に栃木・高根沢町で開催される「高根沢町元気あっぷハーフマラソン」で新チームの初陣に臨む。青学大は、箱根王座奪回に向けて力強く走り出している。

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