吉田沙保里さん「本当に憧れた選手は柔ちゃんだけ」五輪目指すきっかけの人

スポーツ報知
母・幸代さんから花束を受け取り笑顔を見せる吉田沙保里さん

 レスリング女子で五輪3連覇を果たし、8日に引退を表明した吉田沙保里さん(36)が10日、都内のホテルで会見を行い、「私、吉田沙保里はこのたび33年間のレスリング生活に区切りをつけることを決意しました」と語った。

 吉田さんはレスリング選手以外に影響と刺激を受けた人を聞かれると「オリンピックに出たいと思ったきっかけの選手が、柔道の柔ちゃんと言われた谷亮子選手でした」と明かした。

 続けて「谷選手に憧れて中学1年頃からオリンピックに出て金メダルを取りたい、という夢を持ちだした。本当に憧れた選手は柔ちゃんだけかな、という感じです。アテネ五輪で谷選手とお会いすることができて、金メダルを手に取って見せてもらった瞬間は嬉しくて、夢がかなったという感じでした」と嬉しそうに話した

 当時の会話については「谷選手は初日に金メダルを取られたので、私が選手村に押しかけて行った。『谷選手に憧れてオリンピックを目指してきました。今日ここでお会いできて嬉しかったです』と言葉をかけたら、知ってくれていて。『頑張ってね』と金メダルを見せてもらい、背中を押してもらえたと思います」とその後の快進撃の原点だと語った。

 ◆吉田 沙保里(よしだ・さおり)1982年10月5日、三重・津市生まれ。36歳。久居高―中京女大(現至学館大)卒。3歳で競技を始め、04年アテネ、08年北京、12年ロンドンで五輪3連覇を達成。16年リオデジャネイロ五輪は銀メダルを獲得した。世界選手権では20歳だった02年大会で初優勝し、15年まで13連覇。12年に五輪、世界選手権を合わせ、史上初の13大会連続「世界一」でギネス世界記録に認定され、国民栄誉賞を授与された。01~08年に119連勝をマーク。身長157センチ。家族は母と兄2人。

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