吉田沙保里さん、晴れやか涙なし「らしさ」全開の会見45分

2019年1月11日6時0分  スポーツ報知
  • 引退会見の最後に母・幸代さん(左)から花束を贈られ笑顔を見せる吉田沙保里さん(カメラ・矢口 亨)
  • 現役引退会見を終え、深々と一礼して会場を後にした吉田沙保里さん(カメラ・中島 傑)

 レスリング女子で五輪3連覇、世界選手権を合わせて16大会連続世界一の偉業を果たし、8日に現役引退を表明した吉田沙保里さん(36)が10日、都内で引退会見を開いた。本業のレスリング指導に加え、女性としての幸せを勝ち取る決意を口にした。バラエティー番組での活躍にも意欲を見せた。パワハラ騒動後、初めて恩師・栄和人前日本協会強化本部長(58)について言及。感謝の言葉を並べた。

 吉田さんらしい、涙なしの45分間だった。自国開催の5度目の五輪か、引退か。2年にわたり悩み抜いた末の決断に悔いはない。100社200人の報道陣を前に、晴れやかな表情で思いを語った。

 「若い子の勢いを感じ、バトンタッチしてもいいのかなと。自分と向き合った時、レスリングは全てやり尽くしたという思いが強かった」

 昨年末の全日本選手権を観戦し、心が決まった。33年間のレスリング人生に幕を引くことを、母・幸代さんに最初に報告した。「あなたが決めたことなら、それでいいよ」。笑顔でのやりとりに救われた。

 「レスリングとは? 人生の一つです」。そう語った吉田さんは、「第二の人生も明るく、笑顔で、元気に頑張っていきたい」と続けた。明るく社交的な性格でアスリート仲間が多く、キャスターに適任だとの声も多い。だが本人の考えは違った。これまで通り“バラエティー班”での活躍を希望した。「バラエティーが好き。笑顔でいることが好きなので、キャスターよりバラエティーの方が向いているのかな」

 会見での珍質問にも笑顔で応じる懐の深さを見せた。「(五輪で)吉田さんを追いかけていた芸人の江頭2:50さんを意識していたか」。慌てず、誠実に言葉を紡いだ。「終わって映像を見た時に、江頭さん、また応援に来てくれたんだと知ってうれしかった。感謝している」。レスリング人気向上に尽力した女王は、いつも強くて優しい。

 座右の銘は「夢追人」。リオ五輪後から選手兼任で務めてきた日本代表コーチを続けていく一方で「レスリング以外のこともやっていきたい。女性としての幸せを絶対つかみたい」と力を込めた。以前から結婚願望が強く、子供好き。とはいえ、結婚の予定については「ないです」と即答。現役時代から追い続けてきた夢の実現へ、全力を尽くすことを誓った。(高木 恵)

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