「火ノ玉ジャパン」パラ期待の10代ペアは黒星も強豪カナダ勢「期待できる選手」

スポーツ報知
エンドの合間に作戦を練る宮原陸人(右)、江崎駿(左から2人目)ら日本チーム

 20年東京パラリンピックでメダルの期待もかかるボッチャの国内最高峰イベント「天皇陛下御在位三十年記念 2019ジャパンボッチャ競技大会」競技第1日が19日、東京・新宿コズミックセンターで行われ、第1試合では17歳の江崎駿(あいちボッチャ協会)、16歳の宮原陸人(ボルテ多摩)の日本ペアがカナダのリオパラリンピック代表、アリソン・リヴィンヌ(28)、ユリアン・チュバヌ(34)組とBC4(重度の四肢機能障害のある選手)ペア戦(4エンド制)で対戦。世界の大舞台を経験している強豪相手に果敢に挑んだが、1―9で敗れた。

 ボッチャは、標的の白ボールにそれぞれの赤、青ボールを近づけて得点を争う競技で、競技性が似ていることから「地上のカーリング」とも言われる。

 一昨年のアジアユース(UAE)で金メダルを獲得するなど国際大会経験のある江崎、昨年の日本選手権で初出場ながら4位と健闘し、国際舞台は初めてという宮原だが、1投ごとにしっかりと話し合いながらプレー。第3エンドまでに0―8とリードされたものの、第4エンドでは宮原が絶妙な投球。カナダの投球次第では大量点という状況も作るなど、1点を獲得して会場を盛り上げた。

 「結果は残念でしたが、大きな経験ができました」と宮原。「火ノ玉JAPAN」のホープに胸を貸したアリソンは「精神面は問題なし。彼らに必要なのはテクニック。経験を積んでいけば」と期待を寄せていた。

スポーツ

×