内村航平、池江璃花子と“共闘”熱望「一緒に東京五輪に」

スポーツ報知
合同練習で汗を流した内村

 白血病を公表した競泳女子の池江璃花子(18)=ルネサンス=へ、ともに2016年リオ五輪に出場した体操男子の内村航平(30)=リンガーハット=、白井健三(22)=日体大=が13日、エールを送った。内村は東京五輪での“共闘”を熱望。野球界からも励ましの声が上がった。

 体操男子代表は中国チームと都内で合同合宿を行い、16年リオ五輪で団体金メダルを獲得した内村と白井が取材に応じた。池江の白血病公表を合宿所のテレビで見たという内村は、「テレビを“5度見”した。それくらい信じられなくて」と、神妙な面持ち。「何かしてあげたい思いはあるけど、実際は多分、何もできない。一アスリートとして早く回復してほしいと願うことしかできない」。東京五輪を目指す仲間として、「一緒に東京五輪に出られるまで回復してほしい」と呼びかけた。

 白井はじっくり考え、言葉を選びながら、「こんなに大勢の前で言うことがふさわしいのか分かりませんが…」と前置きした上で、「情報を集めて、何かやっていけることをしていきたい。全てのアスリートが同じ気持ちだと思う」と語った。池江とは10代でリオ五輪に出場した同世代の仲間。「今はSNSがすごく進化している。うまく(他のアスリートと)協力して、みんなの力を伝えていきたい。間接的な応援をしていきたい」と、サポートを誓った。

 合宿は長年のライバル・中国との合同開催。1月下旬から約1週間は日本が中国へ出向き合同合宿を行い、今回が2回目。18年世界選手権で団体を制した中国について、内村は「練習しているときの目が違う。1本にかける集中力がすさまじい」と脱帽。「機械的な正確さの中にしなやかさがある。そこは日本人にはない。カチっと技を決められるようにしていかないと」と、改善点を挙げた。(小林 玲花)

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