池江璃花子へ選手が観客が応援寄せ書きへ 瀬戸ら魂の泳ぎでメッセージ

スポーツ報知
公式練習に参加した瀬戸は池江にエールを送った(カメラ・矢口 亨)

 競泳女子のエース・池江璃花子(18)=ルネサンス=が白血病を公表したことを受け、16、17日に開催される競泳のコナミオープン(千葉県国際総合水泳場)の主催者は15日、選手や観客から応援の寄せ書きを募ることを明らかにした。池江は昨年のこの大会で2つの日本記録を出し、MVPに輝いている。この日は会場で公式練習が行われ、親交のあるスイマーたちから、続々とエールが送られた。

 闘病中の池江に、応援メッセージが届けられる。コナミオープンでは、開門の午前8時から観客席に通じる通路の前に、1畳の大きさの白布を設置。各日2枚用意し、応援や励ましの言葉を書いてもらう。寄せ書きは大会終了後、池江へと届けられる。

 本来なら、この大会はプレ五輪イヤーの力強い幕開けとなるはずだった。池江は昨年、女子200メートル自由形と50メートルバタフライで日本新、専門外の400メートル自由形も高校新記録をマークして3冠。女子のMVPにも輝いた。今年も当初は得意の100メートルバタフライと、400メートル自由形にエントリー。公式パンフレットは、そのまま名前が掲載されている。

 親交のあるスイマーたちからは、この日もエールが相次いだ。ともにオーストラリア合宿に参加していた、淑徳巣鴨高の先輩、長谷川涼香(東京ドーム)は現地での練習の様子を見て「きつそうだな、調子が悪そうだなというのは少しあった」と明かした。ただ、そんな中でも「買い物とかにも行って、合宿自体は楽しんでいたと思う」と、病の影は感じられなかったという。「璃花子がいない分、みんなでカバーできるようにしたい」と話した。

 同じマネジメント事務所に所属する瀬戸大也(ANA)は「信じられなかった。一番残念なのは本人。五輪という声もたくさんあるとは思うけど、まずは命の方が大切。早く治して、かわいい笑顔を見られるように」と祈るように言った。

 池江とは15年からリレーのチームを組んできた青木智美(あいおいニッセイ同和損保)はLINEで「とにかく待ってる」と伝えた。すると「自由形を引っ張ってほしい」と返信があったという。「私が、というよりみんなで高め合っていけたら」。チームメートたちの力強い泳ぎが、何よりのメッセージとなる。

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