大橋悠依、200&400個メ2冠 

スポーツ報知
男子MVPの瀬戸(左)と女子MVPの大橋はトロフィーを手に笑顔を見せる(カメラ・森田 俊弥)

◆競泳 コナミオープン最終日(17日・千葉県国際総合水泳場)

 女子200メートル個人メドレーは大橋悠依(23)=イトマン東進=が2分9秒91で制し、400メートル個人メドレーとの2冠を達成。女子のMVPに輝いた。男子400メートル自由形では、白血病で闘病中の池江璃花子(18)=ルネサンス=と今春から日大でチームメートとなる吉田啓祐(18)=日大豊山高=が3分52秒00で優勝。スイマーたちが、それぞれの形でエールを届けた。

 持ち前の伸びやかなストロークで、後続を引き離した。大橋が2分10秒を切る好タイムで2冠を達成。17年世界選手権(ブダペスト)では銀メダルを獲得した得意種目で、貫禄を示した。「泳ぐ前に計算して、10秒を切るのは難しいかなと思っていた。この状況で10秒を切れてよかった」。今月はグアム合宿で約1週間泳ぎ込み、12日に帰国したばかり。疲労で体調万全とはいかない中で、安定した結果を残した。

 個人メドレーでは日本選手権で2年連続2冠を達成しており、絶対的な地位を築きつつある。また、7月の世界選手権(韓国・光州)もにらみ、4月の日本選手権では200メートルバタフライに挑戦する意向も示した。「いい日程で出られる。いいタイムも持っているし、ガチでいかないと」と“3冠”も視野に入れた。

 200バタは専門外だったが、昨年11月の東京スイミングセンター招待記録会で2分7秒03の自己ベストをマーク。昨年の日本選手権では優勝、リオ五輪5位に相当する好タイムで自信を深めた。日本選手権は2日目に200個メ、5日目に200バタ、最終7日目に400個メ決勝がある。理想的なスケジュールで臨めることも後押しする。

 女子のダブルエースとしてともに引っ張ってきた池江が、闘病に入った。昨季、代表の女子キャプテンも務めた大橋は、応援の寄せ書きに「何度も元気をもらいました。必ず戻ってきてくれると信じてます」と記した。東京五輪の2冠も見える伸び盛りの23歳。大黒柱としてジャパンを鼓舞する。(太田 倫)

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