箱根駅伝復活出場を目指す関東学院大に異例の女性コーチが就任

スポーツ報知
2003年、箱根駅伝に向けて調整する関東学院大の選手たち

 2004年を最後に箱根駅伝出場から遠ざかっている関東学院大が復活に向けた強化策として、国際陸上競技連盟認定の指導者資格を持つ岸川朱里コーチ(33)を4月1日付で招聘(へい)することが26日、分かった。

 女子駅伝チームでは第一生命の山下佐知子監督(54)、立命館大の十倉みゆきコーチ(45)、城西大の赤羽有紀子コーチ(39)ら女性指導者はいるが、大学男子駅伝チームに女性コーチが就任することは極めて異例。上級心理カウンセラーの資格などを有し、選手としても2010、11年の日本選手権800メートル連覇の実績がある岸川コーチは中川禎毅監督(43)をサポートし、チームの強化を図る。

 関東学院大は昨年10月の箱根駅伝予選会は23位で敗退。ぎりぎりの11位で通過した上武大とは21分の大差があった。15年以上もブランクがある箱根路への返り咲きは厳しい状況に置かれているが、岸川コーチが加わる関東学院大の巻き返しが注目される。

 ◆岸川 朱里(きしかわ・あかり)1985年9月13日、横浜市生まれ。33歳。2004年、新栄高から日体大に入学。同年から日本選手権800メートルで10年連続入賞するなど活躍。08年に卒業後、ノーリツ、長谷川体育施設などで活動し、10、11年に日本選手権800メートル連覇。10年広州アジア大会に日本代表として800メートルに出場し、4位。同種目の自己ベスト2分3秒34は日本歴代9位。16年に引退後、国際陸上競技連盟CECSレベル1コーチ資格、上級心理カウンセラーの資格などを取得した。

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