元プロ・溝望が「ｅスポーツ」盛り上げる　５日札幌で「ＮＡＭＡＲＡ―」開幕

　オンラインゲームの腕前を競う「ｅスポーツ（エレクトロニック・スポーツ）」の「ＮＡＭＡＲＡ　ｅ　コミュニケーションズカップ」が５日、札幌市内のｅ―ｓｐｏｒｔｓ　ＳＴＡＤＩＵＭ　ＳＡＰＰＯＲＯで開幕する。元プロ選手で、世界大会出場経験を持つ溝（みぞ）望（２２）＝札幌平岡高出＝が参戦することが決まり、「プレーで格好いい所を見せることができれば」と意気込んだ。

　タイトル（ゲームの種類）は５対５で競う陣取りゲームの「リーグオブレジェンド」。溝は同タイトルで札幌国際大１年時に全国３位に輝き、プロへの道が開いた。１７年から休学し、国内プロリーグの強豪・Ｒａｍｐａｇｅと契約。「ご飯を食べる以外は１日中ゲームをしていた」と笑うが、同年には世界大会（中国）に日本代表として出場した。

　プロとはいえ、当時の待遇は厳しかった。今でこそプロ選手をとりまく環境は向上しているが、「当時は埼玉でチームメートと共同生活だった」。１７年のシーズン終了後、今春からの復学を決めて帰道。ｅスポーツの普及や、認知度向上のために今大会の出場を決意した。溝は「自分が大会に参加することで、お客さんが楽しんでくれれば」と全力を尽くす。（清藤　駿太）

　◆溝　望（みぞ・のぞみ）１９９６年１０月１４日、札幌市生まれ。２２歳。北広島西部中１年からオンラインゲームをスタート。札幌平岡高から札幌国際大に進み、１年時に「Ｌｏｇｉｃｏｏｌ　Ｇ　ＣＵＰ　２０１５」（千葉・幕張メッセ）で全国３位。２０１７年夏からＲａｍｐａｇｅと契約。国内リーグを制して、ワールドチャンピオンシップ２０１７（中国）に出場した。家族は両親。１７０センチ、５０キロ。右利き。