活動大幅縮小の日清陸上部・戸田雅稀がサンベルクスに移籍

スポーツ報知
東農大時代の2014年の箱根駅伝で3区を力走した戸田雅稀

 1月に活動を大幅に縮小することを決定した陸上の強豪、日清食品グループは20日、2016年日本選手権1500メートル優勝の戸田雅稀(25)が退部することを発表した。新興チームのサンベルクスへ移籍する。群馬県出身の戸田は群馬・東農大二高、東農大時代からスピードランナーとして存在感を発揮。2017年1月のニューイヤー駅伝(全日本実業団駅伝)の1区では持ち味の切れ味鋭いラストスパートで区間賞を獲得し、故郷に錦を飾った。ニューイヤー駅伝出場2回のサンベルクスにとって頼もしい新戦力として期待される。「一走入魂」と記されたハチマキがトレードマークの町沢大雅(24)もすでに日清食品グループからサンベルクスへの移籍が決まっている。

 今年のニューイヤー駅伝で16位に終わるなど近年は著しく低迷していた日清食品グループは2020年東京五輪マラソン代表選考会(MGC、9月15日)の出場権を持つ佐藤悠基(32)と村沢明伸(27)を除く12選手に対し、退部を勧告。競技続行を希望する選手には他チームへの移籍を、会社に残る選手には引退して社業に専念することを伝えた。さらに今春、加入予定だった山梨学院大・永戸聖と国士舘大・住吉秀昭(いずれも4年)に対しては内定を取り消した。永戸は日立物流、住吉はスバルへの入社が決まった。

 ◆戸田 雅稀(とだ・まさき)1993年6月21日、群馬・安中市生まれ。25歳。2011年、東農大二高3年時に全国高校総体1500メートル優勝。12年に東農大入学。箱根駅伝は1年4区20位、2年3区13位。2016年、日清食品グループ入社。同年6月の日本選手権1500メートルを制した。自己ベスト記録は1500メートル3分39秒67、5000メートル13分36秒42、1万メートル28分22秒17、ハーフマラソン1時間2分14秒。174センチ、55キロ。

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