斎木翔多「劣等生」から「静岡代表」へ…競輪学校卒業式

スポーツ報知
7月のデビュー戦に向けて活躍を誓った久米、斎木、清水(左から)

 日本競輪学校の第115期生(男子69人)、116期生(女子8期、21人)の卒業式が20日、伊豆市の同校講堂で行われた。県勢からは斎木翔多(20)=静岡北高出=、清水彩那(20)=磐田農業高出=、デビュー後は静岡登録となる久米詩(19)=園田学園高出(兵庫)=の3人が学生最後の行事に臨んだ。

 前日には伊東競輪場で卒業記念レースが行われ、デビュー前最後の競走となった在校67位の斎木が、果敢に先行して見せ場を作るも5着。出走65回で1着はなく、2着、3着が1回で学校生活を終えた。斎木は「最後も1着を目指したがスタミナがない」と悔しがった。

 中学時代は陸上競技の中長距離に打ち込み、3年時に初めて静岡で競輪を観戦。「スピードと迫力に魅了されて」高校から自転車競技に取り組んだ。「学校ではみんなが強くて着外が多かったけど、規則の大切さや大事な仲間ができた」と休まず練習に励み、皆勤賞の勲章を得た。集団生活で多くのことを学んだ。

 目標の選手は輪界のレジェンド神山雄一郎(61期)だ。「神山さんのような息の長い選手を目指したい。正直、劣等生で大きな事は言えないが、デビューまで3か月ある。もっと力をつけて静岡を代表する選手になりたい。本当の勝負はこれからです」。7月のデビューに向けて反骨心を胸に“リベンジ”を誓った。(平田 裕二)

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