【箱根への道】早大・太田兄弟が再現!「箱根に強いワセダ」

2018年12月24日12時0分  スポーツ報知
  • 箱根駅伝へ意気込む早大の智樹(左)、直希の太田兄弟(カメラ・橘田 あかり)
  • ランニングする早大の選手たち

 ◆早大 前回3位(43年連続88回目) 出雲10位、全日本15位

 早大は23日、埼玉・所沢市のキャンパスで練習を公開した。前哨戦の全日本大学駅伝(11月4日)では関東勢最下位に終わるなど、今季は苦戦が続くが、相楽豊監督(38)は「早大は箱根に強い」と自信を見せる。浮上の切り札は太田智樹(3年)、直希(1年)兄弟。兄はエース格で次期主将、弟は伸び盛りで絶好調だ。父・善之さんは中大時代に92年大会に出場。記録が残る限り、大会史上初となる「父&兄弟出場」の期待もかかっている。

 太田兄弟の存在感が増している。毎年12月に行われる早大伝統の集中練習。質量ともにハイレベルの練習をこなし、箱根本番に備えた。「夏から秋にかけて走れなかった分、長い距離を走った」と兄の智樹が手応えを明かせば、弟の直希も「9割方、消化できました」と充実の表情で話した。

 早大は今季、学生3大駅伝で苦しんでいる。出雲(10月)は関東勢10校中9番目の10位、第2戦の全日本(11月)は関東勢15校中最下位の15位。前回箱根2区6位のエース格、智樹が右膝の故障で不在だったことが響いた。「走らないといけない立場。早大が苦戦した責任は僕にあると思っています」と神妙に話す。兄の欠場が一因となり、「出番が回ってくると思わなかった」という直希は新人ながら2戦に出場。出雲5区7位、全日本4区10位にとどまった。

 苦闘の秋を糧として、太田兄弟は新春の大舞台に向けて調子を上げている。「2人とも集中力が高い。いい仕事をしてくれるはず。兄弟のタスキリレーはないと思いますが…」と相楽監督は起用を示唆。兄が往路、弟が復路を駆けることが濃厚だ。

 「兄弟で陸上の話は全くしない。ゲームの話ばかり」と直希は笑うが、陸上一家で生まれ育った。両親と姉は中大で活躍。父の善之さんは92年大会に6区を担い、区間4位で走った。記録が残る限りでは、父と兄弟の出場は長い箱根駅伝の歴史の中で初の快挙となる。

 早大は昨季も出雲9位、全日本7位から箱根は3位と巻き返した。「箱根に強い早大をお見せしたい」と相楽監督は強気に話す。太田兄弟の言葉も力強い。直希は「目標は区間3位以内」と明言。次期主将就任が決まっている智樹は「個人的な目標はない。チームの3位に貢献したい」と責任感を漂わせた。箱根駅伝史に名を刻もうとしている兄弟が早大復権のカギを握っている。(竹内 達朗)

 ◆早大 1914年創部。箱根駅伝は20年の第1回から出場。優勝13回。出雲駅伝は優勝2回、全日本大学駅伝は優勝5回。2010年度には学生駅伝3冠を達成した。タスキ色はえんじ。長距離部員は選手35人、学生スタッフ13人。主な競走部OBは日本陸連長距離・マラソン強化戦略プロジェクトリーダーの瀬古利彦氏、男子マラソン日本記録保持者の大迫傑(ナイキ)。

 ◆戦力分析

 07年以来、シード権を守り続けているが、今回はシード権争いに巻き込まれる可能性が高い。

 前回まで3年連続5区を走り、区間5、4、2位と好走した安井雄一(現トヨタ自動車)が抜けた穴は大きい。大木、吉田、千明が後継候補。「大木と吉田は5区に対する思い入れが強い。千明は中学までクロスカントリースキーをやっていたので上り下りが強い」と相楽監督は期待を寄せる。

 出雲、全日本を欠場した永山と太田智が復調気配を見せていることは好材料。序盤で他校のエースと互角に近い走りを求められる。

箱根駅伝

箱根駅伝 2018

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