稀勢の里、天国と地獄を味わった1年を猛稽古締め

2017年12月30日7時0分  スポーツ報知
  • 高安(右)と左四つに組み合う稀勢の里(後ろは西岩親方)

 大相撲の横綱・稀勢の里(31)=田子ノ浦=が29日、2日連続の猛稽古で年内の稽古を締めくくった。都内の部屋で弟弟子の大関・高安(27)を相手に30番(26勝4敗)。前日も同じ番数を消化するなど、通常は10番前後で切り上げる横綱にとって異例の多さ。「しんどいですけどね。体の調子も良くなってきましたしね」と、濃密な45分間に充実感をにじませた。

 稽古の最後には高安に5分間も胸を借りた。「遠慮なしにやってくれる。感謝ですよ」。背中も泥だらけと横綱らしからぬ姿の理由は、「昔も思い出してね」。先代師匠の故・鳴戸親方(元横綱・隆の里)から、連日正午過ぎまでの厳しい指導を受け力を蓄えた若き日を思い、原点に戻った。

 角界は元横綱・日馬富士関の暴行問題で世間を騒がせ、28日の臨時理事会では貴乃花親方(元横綱)の理事解任が事実上決まった。自身は暴行問題と無関係だったが、その間に九州場所と冬巡業を休場。存在感が薄れたが、「人間的に成長して、ひと皮むけた社会人になれるように頑張ります」と、逆境にある相撲界の一員として自らを戒めた。

 今年は初場所で初優勝して横綱に昇進。春場所では左上腕などを負傷しながら、貴乃花(現親方)以来22年ぶりの新横綱Vを果たした。その後はけがの連続で4場所連続休場と、天国と地獄を味わった1年。「けがして良かったと思えるように。何年かして、あの時は良かったと思える年にしたい」。成績次第では進退が問われる初場所(来年1月14日初日・両国国技館)での復活を誓った。(網野 大一郎)

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