貴乃花親方、全休も…連日の欠勤FAXで届け

スポーツ報知
2日連続で本場所を欠勤した貴乃花親方

◆大相撲 春場所2日日(12日・エディオンアリーナ大阪)

 初日(11日)に日本相撲協会へ連絡を入れず“無断欠勤”した貴乃花親方(45)=元横綱=が春場所を全休する可能性が出てきた。12日はFAX文書で協会に欠勤を報告し、更新した部屋の公式サイトでは元横綱・日馬富士関(33)から暴行被害を受け、3場所ぶりに復帰した弟子の十両・貴ノ岩の状態を見極めるためと説明した。貴ノ岩は志摩ノ海(木瀬)を下して2連勝を飾った。

 2日目も貴乃花親方は本場所に姿を現さなかった。春日野広報部長(元関脇・栃乃和歌)は「ここには来てないよ」と言うにとどめたが、協会関係者によると、この日になって本場所に“出勤”できない旨をFAXで送信してきたという。タイミングを合わせるように、欠勤の理由を部屋の公式サイトで明かした。

 頭部を負傷した貴ノ岩は後遺症など医師と連携しながら見極める必要があり、本場所の会場に「常時滞在することは極めて難しい状況でございます」と説明。初日にルール違反の裏口から場所入りして注意を受けた弟子の行為に関しても「心身への影響を鑑(かんが)み、正面入り口からの出入りをご容赦いただく場合がございます」と理解を求めた。

 この日、京都・宇治市での朝稽古後には「昨日? こちらで。今日? 今のところ(同じ)」と初日の行動を明かした。相撲協会に連絡しなかったことを問われると「もういいじゃないですか」と遮った。貴ノ岩は3場所ぶりの復帰。後遺症などを見極める必要がある状況は変わらないため、このまま千秋楽まで欠勤が続く可能性も出てきた。

 1月に初の理事解任処分となり、現在は2階級降格の役員待遇委員。本場所では会場の役員室で待機し場所の運営に助言を下す必要があるが、暴行事件の調査などに問題があるとして、内閣府に告発状を提出し協会執行部と対立している。今回の欠勤は対面を避けたと勘ぐられる可能性も。弟子を思いやる気持ちは師匠として正しいが、協会員として欠勤の正当な理由となるかは判断が分かれるところだ。

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