矢後、貴源治に押し倒され2敗に後退「相手が早くて対応できなかった」

スポーツ報知
矢後(左)を押し倒しで下す貴源治

◆大相撲 夏場所10日目(22日・両国国技館)

 大相撲の夏場所10日目が22日、東京・両国国技館で行われ、十両で勝ち越し一番乗りを果たした東12枚目・矢後(23)=尾車=が西8枚目・貴源治(21)=貴乃花=に押し倒され8勝2敗となった。

 立ち合いは明らかに貴源治の方が早かった。「相手が早くて対応できなかった。相手のペースだった」と唇を噛み締めた。土俵際で一度は体を回転させて残ったが、貴源治の当たりをもろに受けて仰向けに倒れてしまった。「体が動いてよく残ったのですが、当たりを止められなかった」。

 それでも前日の初の勝ち越しの味は格別だった。部屋に戻ると北海道芽室町の両親や埼玉栄高の山田直紀監督、中大の関係者から祝福の電話を受けた。「みんな喜んでくれました」と笑顔を見せていた。2敗となったが、十両の優勝争いではトップを並走している。「チャンスだと思っています。必死に食らい付いていきます」と気合を入れていた。

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