幕下・貴公俊、4連勝で勝ち越し 對馬洋を送り出し無敗守る

スポーツ報知
對馬洋(右)を送り出しで下す貴公俊

◆大相撲名古屋場所8日目(15日・ドルフィンズアリーナ)

 1場所出場停止明けの西幕下49枚目・貴公俊(たかよしとし、21)=貴乃花=が4連勝で勝ち越しを決めた。立ち合いで潜り込もうとした西同52枚目・對馬洋(つしまなだ)=境川=を中に入れず、左下手を深くさして最後は後ろ向きに送り出した。「当たってくると思ったんですが。ちょっと見てしまった。でも慌てないようにした」と冷静に対処して復帰からの無敗を守った。

 6月25日の番付発表では幕下優勝を目標に掲げたが、場所が入れば無心で土俵に上がっている。「一生懸命とることだけ。(結果は)何も思ってないです」と淡々。それでも館内からの声援は登場するごとに大きくなっている。「今まで以上に自分のためでなくみんなのために頑張ろうと思えてきます」と周囲の期待を実感。

 取材を受けている最中に師匠の貴乃花親方(元横綱)が目の前を通り、勝ち越しの報告をしたが左手で制された。何も言葉を交わすことがなかった師弟だが、声援が大きくなり注目も高くなっている状況を踏まえて、「ますます、努力してほしいですね」と同親方は期待に応える土俵を要求した。

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