友風が三役経験の実力者・豊ノ島を撃破 7場所連続勝ち越しに王手

スポーツ報知
友風

 大相撲の名古屋場所8日目が15日、愛知・ドルフィンズアリーナで行われ、尾車部屋のホープ、東幕下10枚目・友風(24)が、35歳の大ベテランで幕内の三役経験のある実力者、西7枚目・豊ノ島(35)=時津風=を撃破。3勝1敗でデビュー以来、7場所連続の勝ち越しに王手をかけた。

 笑顔の中に気持ちのいい汗がキラリと光った。「120点(の相撲)です」が開口一番の言葉。さらに「立ち合いも良かったですし、右を差されそうになった後の押っつけも良かった。落ち着いてもいました」と一気にまくしたてた。

 反省が生きた。3番相撲の玉木(高砂)の一番と同じように立ち合いで1度の待ったがあった。「兄弟子の嘉風関からも言われたました。(玉木との一番の)待ったは弱気だったと。僕もそう思います。迷いもありました。立ち合いは良かったと思いましたが、改めてビデオなどでチェックするとそれほど当たっていなかった。きょうは“強気の待った”でした」。

 豊ノ島は友風が子どもの頃からテレビなどで見ていたあこがれの力士。「そういう力士と相撲が取れる、どれだけ通用するのか楽しみでした。嘉風関からは『左差しが鋭いし体の寄せがうまいから気をつけろ。絶対に下がるな、負けるなら前に落ちて負けろ』とかいろいろアドバイスされました」。友風にとっては残り3番、大いに自信をつかんだ一番でもある。

スポーツ

×