貴公俊、６連勝！幕下優勝へ「全力で出し切ります」

◆大相撲名古屋場所１１日目（１８日・ドルフィンズアリーナ）

　１場所出場停止明けの西幕下４９枚目・貴公俊（たかよしとし、２１）＝貴乃花＝が、西同３４枚目・富栄（伊勢ケ浜）を送り倒しで破り６連勝。復帰場所での幕下優勝が現実味を帯びてきた。

　立ち合いで右の張り手。その後は突き合う激しい展開に。左を差すと最後は相手を後ろ向きに倒す力強い相撲で白星を６つ並べた。「（左が）入ると思っていなかったですけど、どんな形でも攻めようと思っていました。よく体が動いていましたね」と冷静に取り口を振り返った。

　場所前に「人に喜んでもらうような相撲をとる稽古をしてきた。幕下優勝はノルマ」と自らの重圧をかけて臨んだ名古屋場所。場所に入れば「最終的に何番勝ったかは結果。一番一番、攻める相撲をとりたい」と無心で土俵に上がってきた。その結果が６連勝。公約通りの優勝も見えてきたが、「全力で出し切ります」と集中は決して切らさなかった。