名古屋場所で水入り&取り直しの熱戦

スポーツ報知

 大相撲名古屋場所13日目の序二段の土俵で水入り、取り直しの熱戦があった。西序二段28枚目・栃佐藤(24)=春日野=が、取り直しの一番で東序二段30枚目・若荒輝(25)=錣山=を上手投げで下して5勝目を挙げた。

 両者譲らずのまま水が入り、2番後に取り直しに。「水入りは初めてです」という栃佐藤は、取り直しの一番を待つ間、右手の指で壁をたたいて感覚を戻した。「あとは呼吸を整えました」と意を決して臨んだ一番も、一度は俵に足がかかる劣勢をはね返して最後は上手投げ。「絶対に(土俵外に)出ないつもりだった。ここまでやったら勝たないと意味がない。負けたら悲しい」と強い気持ちで白星をつかんだ。序二段とはいえ力を出し尽くした熱戦に館内には大きな拍手が響いた。

 栃佐藤は今場所、7日目から途中休場した大関・栃ノ心の付け人。「大関の分も頑張らないといけない。部屋に帰って、勝ってあいさつすると喜んでくれる。僕も大関の喜ぶ顔はうれしい」と右足のけがで土俵を離れた新大関の思いを背負って熱戦を制した。5勝目を挙げたことで「来場所は三段目に戻れるかもしれない」と全力を出し尽くした末の成績に納得顔だった。

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