貴ノ岩、十両Vで幕内復帰確実「三役を目指したい」

スポーツ報知
十両優勝決定戦で隆の勝(左)を下した貴ノ岩

◆大相撲名古屋場所千秋楽 ▽十両優勝決定戦 ○貴ノ岩(引き落とし)隆の勝●(22日・ドルフィンズアリーナ)

 昨年10月の秋巡業中に元横綱・日馬富士関から暴行を受けた西十両3枚目・貴ノ岩(28)=貴乃花=が、大相撲名古屋場所で十両優勝を果たした。本割で旭秀鵬(友綱)に敗れ、2敗で並んだ隆の勝(千賀ノ浦)を決定戦で引き落とし。「勝っても負けても思い切りいくつもりだった。うれしいですね。体も動いたと思います」と2013年初場所以来2度目の十両優勝を喜んだ。

 暴行事件が起きた昨年九州場所から2場所連続全休。相撲協会から特別措置として春場所は十両最下位格に据え置かれた。春場所は8勝7敗。PTSD(心的外傷後ストレス障害)で春巡業を休場し、夏場所は11勝4敗。「稽古をしっかりできた」と自信を持って臨んだ名古屋場所は初日こそ敗れたが14日目まで13連勝。師匠の貴乃花親方(元横綱)から、「思い切ってやるだけだ」と激励された通りの相撲で横綱・白鵬から金星を奪うなどした幕内時代の強さを取り戻した。

 日本中を騒がせた暴力事件の被害者として注目を浴びながらの土俵で結果を出した。秋場所(9月9日初日・両国国技館)では再入幕が確実。今後の目標を問われると「三役を目指したい」と自己最高位の更新を口にした。

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