稀勢の里、巡業2日目も土俵上がらずスロー調整

スポーツ報知
土俵下で四股を踏む稀勢の里(カメラ・小沼春彦)

 大相撲の夏巡業2日目が30日、滋賀・大津市で行われた。8場所連続休場からの復活を目指す横綱・稀勢の里(32)=田子ノ浦=はこの日も朝稽古の土俵には上がらず、四股などで静かな調整。ファンの前に午前9時24分に姿を現し、関取衆が申し合いをする前の同10時には支度部屋へと引き揚げた。

 痛めていた左大胸筋付近の状態は「どうでしょう。やってみないとわからない。自分でもわからない」と慎重な姿勢を崩さなかった。それでも、ファンから送られた声援について問われると「(横綱の)責任を果たしたい」と応えた。

 取材対応では2度も「責任」という言葉を持ち出した。「いい治療もしていますから。しっかり一日一日を大事にする」と稀勢の里。8月26日まで行われる長丁場の夏巡業のどこで調整ペースを上げるのかにも注目が集まる。出場すれば進退の懸かる秋場所(9月9日初日・両国国技館)で求められるのは横綱としての結果のみだ。

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