御嶽海、異例の先生役…ぶつかり稽古で若い衆に計23番

スポーツ報知
朝稽古で若手力士に胸を出す御嶽海(右)

 大相撲の夏巡業2日目が30日、滋賀・大津市で行われ、名古屋場所で初優勝した関脇・御嶽海(25)=出羽海=が若手力士の指導役を買って出た。

 関取衆の申し合いが始まる前の朝稽古で土俵に立つと、群がる幕下以下の若い衆に計23番、ぶつかり稽古で胸を出した。

 「結果が全て」が信条で、周囲から稽古嫌いと思われるほどのマイペース調整を貫く。それだけに稽古序盤の土俵に上がるのは異例。サプライズ登場の“御嶽海先生”は、「まあ、気分です。疲れた」と明るい口調で振り返りつつ、身ぶり手ぶりも交えた熱血指導。初賜杯から1週間、多忙な時間を過ごす中で「(若手に)示しをつけないと」と、上位陣としての役目を果たした。

 初の大関取りに挑む秋場所(9月9日初日・両国国技館)に向けて、「ボチボチやる。まだ8月に入っていないんだから」と、自身のマイペースぶりは揺るがないものの、「角界の顔」としての自覚は芽生えつつある。(小沼 春彦)

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