稀勢の里、巡業で地元に凱旋。後輩からも激励受ける

スポーツ報知
母校の長山中野球部の後輩らから激励される稀勢の里(左)

 大相撲の夏巡業が9日、茨城・龍ケ崎市で行われ、横綱・稀勢の里(32)=田子ノ浦=が地元に凱旋した。同市には少年時代に住んでおり、朝稽古で土俵脇に姿を見せると大きな拍手で迎えられた。「地元に帰ってきて温かい声援を頂いた。特にここは(小2)で初めて相撲大会に出た場所。それが僕の最初の相撲大会、原点という感じ」としみじみ。

 この日午前に台風13号が茨城県沿岸部を通過した影響で、屋外に立てられていた力士幟(のぼり)が館内の2階席から下げられたが、全61本中48本が稀勢の里のものという人気ぶり。取組前には稀勢の里が小学校時代に所属した野球チーム「龍ヶ崎ハリケーンズ」と長山中野球部の後輩計6人から激励され、花束を受け取った。

 この日は稽古では土俵に上がらなかったが、「ここからが大事。土俵以外でも体を作るのは大事なこと。しっかりした状態で(土俵に)上がりたい。今日はあれ(稽古せず)でしたが、しっかり番数をこなしたい」。進退をかけて出場する意向の9月9日の秋場所初日(両国国技館)までちょうと1か月となり、気合を入れ直していた。

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