維新力さん驚き「突然でした」…元小結・板井、死去

スポーツ報知
化粧まわしを締める板井

 大相撲の元小結・板井で、引退後に自らの関与を含め八百長を告発した板井圭介(いたい・けいすけ)さんが死去したことが14日、分かった。関係者が明らかにした。62歳。大分県出身。14日に都内の自宅で倒れているのを関係者が発見。その後、死亡が確認された。

 板井さんが力士時代に同じ大鳴戸部屋で活躍した元十両・維新力さん(57)は「突然でした。兄貴みたいな人でした」と訃報(ふほう)に驚きを隠せなかった。

 維新力さんによると、晩年は東京・浅草近辺に住み、糖尿病や高血圧に悩まされていたという。14日も透析治療に行く予定だった。「身の回りの世話をしていた部屋の後輩が、いつもと様子が違うので自宅に見に行ったら倒れていたそうです」。病院に搬送されたが帰らぬ人となった。

 角界入門は維新力さんが2年早い(1976年春場所)が「(アマ時代の)実績も向こうが上。僕が三段目時代には稽古で一番も勝てなかった」と振り返る。引退後に八百長を告発したが、「悪いイメージはなかったです。1年で関取に上がって、僕は付け人につきましたが偉ぶることもなかった」と語った。強烈な突っ張りが持ち味だった。「ボクシングが好きでよく見に行っていましたね。三賞も取ったし小結まで上がった。強い人でした」と故人をしのんだ。

スポーツ

×