豪風、全国2位の後輩たちを絶賛「秋田を熱くさせてくれた」

スポーツ報知
地元・秋田の歓声にこたえる豪風

 金足農OB(1998年卒)で大相撲の十両・豪風(39)=尾車=が21日、夏の甲子園で全国2位に輝いた後輩たちをたたえた。

 「準優勝。後輩たちは期待にこたえた。秋田を熱くさせてくれましたから、胸を張って帰って来てほしい。(大会前は)想像をはるかに超える、想像していないことを成し遂げた。すごいと思った」

 巡業で自らの務めを負えて、次の巡業地へと向かうJR秋田駅構内でスマホのワンセグ中継に見入ったが惜しくも準優勝。全国的に有名になった胸を反らせて熱唱する今大会6度目の「全力校歌」は実現しなかったが、「十分だよ」と満足そうな笑みを浮かべた。

 この日は地元・秋田での巡業と母校が戦う甲子園の決勝が重なる“秋田フィーバー”。巡業では自らが主役となり、土俵入りでは母校の校章をあしらった化粧まわしを締めて登場。両手をあげて声援にこたえるなど力士生活17年目のキャリアにたがわぬ“レジェンド”ぶり。「欲を言えば幕内力士で地元に戻ってきたかった」と言いながらも、取組では幕内に入り、隠岐の海(八角)を堂々と寄り切った。

 先輩としてのアドバイスも忘れなかった。「勝っているときは一番人に見られる。言動、行動に気をつけないとね。準優勝した責任だってあるんだから。難しい年頃、テングになるのは試合中でいい。いいプレーができるから。だけど試合後は謙虚になって自分で鼻を折って帰ってこないとね。そうするともっとファンも増えるよ」と褒めるだけではない辛さの利いた“豪風節”で締めくくった。

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