豪風、母校・金足農残念だったけど…「胸張って帰って来て」

スポーツ報知
地元・秋田の歓声に手を振って応える豪風

 大相撲の十両・豪風(39)=尾車=が21日、夏の甲子園で準優勝に輝いた母校・金足農の後輩たちをたたえた。2年ぶりの地元・秋田市での巡業を終え、JR秋田駅で移動の新幹線を待つ間に決勝戦をスマホで観戦。県勢初、東北勢初の優勝こそ逃したが、「十分ですよ。準優勝。秋田を熱くさせてくれた。胸を張って帰ってきてほしい」とねぎらった。

 「(11歳の)息子のちょっと年上の後輩たち。そういう目で見ていたので涙もろくなる」と“親目線”での応援だったことを明かした。前日は地元の後援会の激励会で、「あそこまで全力で歌う。全力のかっこよさ、美しさを見せてもらった」と金足農の代名詞ともなっている校歌を熱唱。ゲスト参加した横綱・白鵬(宮城野)も、「それが高校野球」と甲子園と同じように体を反らして熱唱したという。「OBは歌の1番と2番を間違えてましたけどね」とおどけた。

 秋田県勢103年ぶりの決勝進出が重なり、“秋田の日”となったこの日は3000人の観客を前に豪風フィーバーも堪能。幕内で隠岐の海(八角)との取組だけでなく、稽古からサイン攻め。「すごいものを見せてもらった。自分も続くように努力します」と雑草魂を受け継いで3場所ぶりの幕内復帰を誓った。(網野 大一郎)

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