宇良が復活の勝ち越し 右ひざの故障乗り越え昨年夏場所以来

スポーツ報知
宇良

◆大相撲秋場所9日目(17日、東京・両国国技館)

 右膝の大けがからの復帰を目指す東三段目91枚目・宇良(26)=木瀬=が西92枚目・夏野登岩(27)=湊=を寄り切って4勝1敗。昨年の夏場所以来の勝ち越しを決めた。

 低い体勢で前に出て右を差して一気に寄り切った。持ち味である低空飛行の速攻相撲に館内は大興奮。勝ち越しは昨年の夏場所、前頭10枚目で11勝4敗の好成績を挙げて以来。番付ははるかに違うが1年間のブランクがあった宇良には格別だった

 「久しぶり? うれしいですね。しっかり前に出る相撲が取れたのが良かったと思います。番付を落としてしまっているので、少しでも上がれたらと思います。きょうはホッとした部分があります」と静かに喜びを噛み締めていた。

 心と体のバランスは依然として試行錯誤の繰り返しだ。「足の状態はリハビリ段階です。相撲以外にやることはたくさんあります。上半身は嫌となるほどやってきたので、次は下半身を徹底的に鍛えていきたいたいです。(今場所は)あと2番になるので気を引き締めていきたい」と気合を入れ直した。

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