友風が1000点相撲で勝ち越し、十両昇進に大きく前進

スポーツ報知
友風

◆大相撲秋場所9日目(17日、東京・両国国技館)

 尾車部屋のホープ、西幕下4枚目・友風(23)が元幕内の実力者、東3枚目・豊響(33)=境川=を押し出して4勝1敗。来場所の十両昇進に大きく近づいた。

 興奮が止まらない。立ち合いからの一気の攻め。右を入れて185センチ、185キロを押し出した。

 「(一番相撲の)玉木さんとの相撲は兄弟子の嘉風関から300点の立ち合いだと言われました。きょうは1000点の立ち合いだと思います。相手は幕内で金星を挙げている重戦車のような力士です。下がって負けるよりはブサイクな相撲でも前に出て、前に落ちてもいいと思いました。重戦車には重戦車で向かっていきました。でも(相手は)すごい重戦車でしたよ」

 十両昇進をかけた今場所でも落ち着いて土俵に上がることができている。三番相撲で豊ノ島(時津風)に負けても心が折れることはなかった。その背中を押しているのが師匠の尾車親方(元大関・琴風)と兄弟子の嘉風だ。

 「師匠からは今場所、褒められることが多いです。励みになります。嘉関からは具体的なアドバイスを受けまました。豊響さんとの一番の前にも『豊響さんには強いイメージがあるかもしれないが、今のお前の方が強い』と言われました」。

 勝ち越しを決めても残り2番の重要性は十分に理解できている。決して浮かれることなく、友風は残り2番を冷静に戦う。

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