極芯道が豊ノ島との全勝対決を制して5勝目 鶴竜の教えで新十両も視野に

スポーツ報知
極芯道

◆大相撲秋場所9日目(17日・両国国技館)

 東幕下5枚目・極芯道(22)=錦戸=が、西同筆頭・豊ノ島(35)=時津風=との4戦全勝対決を制して、九州場所(11月11日初日・福岡国際センター)の新十両昇進に一歩前進した。

 絶妙な差し身の元関脇を「差されたらダメ。絶対(中に)入れないようにした」。頭をつけて土俵中央で勝機を探り続け、最後は押し倒して5つ目の白星をもぎ取った。この日は2分17秒の“長期戦”だったが、豊ノ島との対戦は夏場所も長い相撲になった。「警戒していました」と我慢比べに勝って満足げな笑みを浮かべた。

 名古屋場所は幕下2枚目で勝てば新十両の3勝3敗の絶好機で敗戦。「悔しかった。巡業中も巡業が終わっても出稽古してきました」と錣山部屋で幕内・隆の勝(千賀ノ浦)の胸を借りてきた。何より付け人を務める横綱・鶴竜(井筒)からの“学び”が大きかった。

 「横綱がやっていることを見て勉強になりました。僕は横綱のようなうまい相撲はとれない。腰の重さを生かした相撲をとる。できることをやる」と生きる道が見えたという。鶴竜は「親方が(力のある)いい力士を預けてくれるから。口で言っても仕方ない。本人次第なんです」と謙遜するが、鶴竜の付け人は幕内・阿炎(錣山)、十両・大翔鵬(追手風)と立て続けに昇進。“関取メーカー”の導きで、新十両誕生の予感がする。

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