白鵬、今場所最長1分19秒の持久戦制して9連勝

スポーツ報知
御嶽海(左)を寄り切りで下す白鵬

◆大相撲秋場所9日目 ○白鵬(寄り切り)御嶽海●(17日・両国国技館)

 横綱・白鵬が今場所最長となる1分19秒4の持久戦を制し、大関取りに挑む関脇・御嶽海を下して無敗を守った。御嶽海は今場所初の連敗で3敗目。横綱を倒しての11勝で実現する大関昇進が厳しくなった。横綱・鶴竜も前頭3枚目・遠藤を退け、横綱2人が全勝で優勝争いをリード。複数の横綱(日馬富士、白鵬)の初日から9連勝は昨年夏場所以来。1敗で豪栄道、高安の大関2人と前頭13枚目・竜電が追う。

 白鵬が我慢の相撲で全勝を守った。御嶽海に食いつかれ、右下手の一枚まわしで棒立ちの体勢。その形が47秒間も続いたが、途中で相手の左足の位置を確認。「勝つことだけ(考えた)」とはぐらかしたものの、最後は右足を飛ばし、下手で崩して寄り切った。「やる方は大変、見ている方は楽しかったと思うけどね。よく我慢したと思う」と粘り勝ちを強調した。

 初日前日に御嶽海の才能について「体重移動、体の寄せ方がずば抜けている。俺の次くらいじゃないかな」と解説した。その通りの結果に「長い相撲に持ち込んだのは勢いがあるから」と貫禄のフォロー。熱戦を制した稀勢の里にも「執念だね。横綱もプロスポーツだから勝たないとね」。今場所の主役2人の上をいく“上から目線”にも説得力があった。

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