安美錦が今場所2度目の珍手とっくり投げで豪風との39歳対決制す

スポーツ報知
豪風(手前)をとっくり投げで下した安美錦

◆大相撲 秋場所11日目(19日・両国国技館)

 西十両筆頭・安美錦(伊勢ケ浜)が、とっくり投げで同6枚目・豪風(尾車)との39歳ベテラン対決に勝った。2度目の立ち合い。冷静に相手の頭を両手で押さえ、土俵際でひねり倒した。「今日はしっかりと当たったら、ああいう形になった。こっちも一歩踏み込んで冷静に(相撲が)取れた。たまたま」と振り返った。

 難易度の高いとっくり投げは8日目の東前頭16枚目・琴勇輝(佐渡ケ嶽)戦でも決めており、その時は1955年の決まり手制度制定後の幕内取組では初の珍手と話題になった。今場所2度目の珍しい決まり手に「手の内を知っている相手に、なぜやったことのない技を使わないといけないのかな」と苦笑いしながらも、再入幕へ勢いづく6勝目。「この何日かは相撲が固くなっていた。稽古場では楽しくやっているので、稽古場のようにリラックスしていった。とっくりでお酒? 普段はシャンパンかワインです」と上機嫌だった。

 一方、敗れた豪風は「相手どうこうよりも自分で精いっぱい。顔も張ってくるし、色々と考えているでしょ」と淡々としていた。

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