稀勢に「ずっと続けて」 盟友・元日馬富士がエール

スポーツ報知
銀座で個展を開いた元日馬富士関は、渾身の一作「横綱」の前で笑顔(右は日動画廊の長谷川徳七社長)

 昨年引退した大相撲の元横綱・日馬富士関(34)が19日、東京・銀座の日動画廊で開催する自身2度目の絵画展の発表会に出席した。秋場所で奮闘するかつてのライバル、横綱・稀勢の里にエールを送った。

 絵画展では、日馬富士関が現役時代から書きためてきた、油彩作品を20点以上展示。中でも印象的なのは、富士山が綱を締めた構図の「横綱」という連作だ。「自分自身の心の色」を投影したという渾身の作を誰にあげたいか、という問いに、日馬富士関は「稀勢の里関にあげたいですね」と即答した。

 19日現在、2人は歴代6位の幕内通算712勝で並んでいる。「10代からずっとライバルとして稽古してきた仲間。(現役時代は)勝つことが大事だったけど、引退してからは応援している。心の中ではずっと続けてほしいし、国民に勇気と感動を与えてほしいと心から願っています」と、進退をかけた場所で勝ち越した“盟友”を思いやった。

 母国モンゴルに開校した幼稚園から高校までの一貫校の創立を記念した絵画展は、20日まで開催。日馬富士関は、30日に両国国技館で引退相撲と断髪式を行う。

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