極芯道 リベンジ果たし幕下優勝・新十両

スポーツ報知
対馬洋(右)を下し幕下優勝を決めた極芯道

 ◆大相撲秋場所13日目(21日・両国国技館)

 東幕下5枚目・極芯道(22)=錦戸=が西幕下43枚目・對馬洋(25)=境川=を突き倒しで下し、7戦全勝での幕下優勝。幕下15枚目以上は全勝なら十両に昇進するため、九州場所(11月11日初日・福岡国際センター)での新十両昇進を事実上決めた。

 頭をつけ合ったこうちゃく状態から一気の押しで勝負を決めた。「慎重すぎたかな。無理に押したらはじき返されるから、離れたときにここしかないと思った」。158キロの重い腰を生かした辛抱の相撲で関取の座を決定的にした。名古屋場所は東幕下2枚目で3勝3敗で迎えた千秋楽の一番に敗れて新十両を逃した。「緊張して昨日は寝られなかった。先場所悔しい思いをしたので、うれしいです」とリベンジを果たして喜びをかみしめた。

 一昨年の九州場所から、師匠の計らいで横綱・鶴竜(井筒)の付け人となった。「負けても次に切り替える姿勢がすごい」と相撲に向き合う姿を間近にみてきた。場所中恒例の食事会は今回は焼き肉ではなくステーキを囲んだ。800グラムを平らげたが「横綱は400グラム3枚と半分食べてました」と苦笑い。土俵の外でも模範にしてきた横綱から“教え”を吸収した。

 初めて十両力士として、九州場所に臨む。長い相撲で勝ち星を重ねてきたが、15日間戦うためには速攻を磨くことが課題だ。極芯道は「どんどん上に行きたい。腰が重いのは自分の持ち味だと思うので、速い相撲も目指していきたい」と意気込んだ。

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