御嶽海が本格始動 栃ノ心とも6番

スポーツ報知
栃ノ心(右)との三番稽古の御嶽海

 大相撲秋巡業6日目が8日、神奈川・南足柄市で行われた。大関取りが期待された秋場所で、9勝にとどまった関脇・御嶽海(25)=出羽海=が5日目から本格始動。この日も大関・栃ノ心(30)=春日野=らと三番稽古で相撲を取り「(相撲を取るのは)久々だからいろいろ確かめながら」。精力的に汗を流した。

 栃ノ心と2日続けて6番取り、ともに1勝5敗。立ち合いからの左四つで寄り切られる場面が目立った。それでもこの日の5番目には立ち合いから鋭く中に入り右差し。お返しばかりに寄り切った。「強いですね、大関。でもうまく中に入れれば相撲はとれるのかな」。秋場所で横綱・鶴竜を2度つり上げた怪力大関との相撲で、課題と収穫を得た。

 自分の力が目に見えた、秋場所だった。3横綱、1大関が休場した今年の名古屋場所で優勝。11勝すれば大関取りが見える中で、横綱、大関がそろう秋場所を迎えた。結果は中日からの5連敗が響き9勝。3横綱には、全敗した。「体の動きはよかった。でも開いてみたら、横綱がいるのといないのとでは違った」。力の差を、痛感した。

 再スタートの九州場所(11月11日初日・福岡国際センター)となる。「実力を再確認できた場所だった」と振り返る。九州場所で11勝すれば“三役で直近3場所33勝”の大関昇進の目安に届く。しかし、阿武松審判部長からは数字以上の結果を求められている。「大関取りよりも、勝つことが大事」と御嶽海。自らの足元を見つめ、一歩ずつ進んでいる。

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