一人横綱・稀勢の里、黒星発進 横綱昇進後初日は2勝5敗に

スポーツ報知
支度部屋で悔しそうな表情を見せる稀勢の里

◆大相撲九州場所初日 ○貴景勝(はたき込み)稀勢の里●(11日・福岡国際センター)

 復活Vを目指す横綱・稀勢の里(32)=田子ノ浦=は、小結・貴景勝(千賀ノ浦)の突き押しに屈して痛恨の黒星スタート。横綱昇進後、これで初日は2勝5敗となり、“鬼門”にはね返された形だ。

 2度目の張り手をくらい、稀勢の里は地面に突っ伏した。左を差そうとしても貴景勝の突き押しにまわしが取れず。引き揚げる花道で顔をしかめ、首をひねった。相手のタイミングにハマってしまったか、と問われると「そうですね」と一言。口は真一文字のままだった。

 一人横綱の重圧か。今年の初場所初日にとったりで敗れた相手に、また屈した。17年春場所で横綱に昇進して以降2勝4敗の初日で、つまずいた。この日の朝稽古はシャッターを閉め切り完全非公開。一人で背負う綱の重圧と向き合ったが、結果が伴わなかった。

 完全復活への道が途絶えたわけではない。横綱・白鵬の例でいえば、これまで2横綱以上在位の場所で4度、一人横綱を経験。うち3度も初日で敗れているが、結局、4場所全てで優勝を飾っている。車に乗り込む際、ファンから「明日から14連勝!」の声が飛んだ。気持ちを切り替え、突き進むしかない。

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