高校時代は納谷のライバル 遅れてきた逸材・狼雅が白星スタート

スポーツ報知
前相撲を終え、笑顔で囲み取材を受ける狼雅

◆大相撲九州場所 3日目(13日、福岡国際センター)

 前相撲が行われ、鳥取城北高時代に高校横綱に輝いたモンゴル出身のアマルトゥブシン・アマルナサー改め狼雅(ろうが、19)=二子山=が貫禄の白星スタートを切った。

 鳴海(24)=阿武松=を右四つから軽く寄り切っての圧勝劇に「緊張しました。(土俵が)待ち遠しかったですね」と笑顔。高校時代は三段目の納谷(大嶽)や幕下の豊昇龍(立浪)らとしのぎを削り、卒業後に二子山部屋に入門した。さらに興行ビザの取得のためデビューも遅れ、焦る気持ちを押さえながら冷静に初土俵を務めた。

 しこ名は師匠の二子山親方(元大関・雅山)の一文字と「モンゴルはやはり狼ですから」という理由で決めたという。身長は183センチで体重は入門時より5キロ増えて140キロ。「できればもう少し増やしたいです。足も鍛えたいですね。目標の力士は特にいませんが、好きな力士は白鵬関です」。

 二子山部屋は福岡・飯塚市にあり、この日は午前4時に起床。4時半に最寄り駅に着いたが、始発電車が5時半からで、1時間ほど待ちぼうけを食ってしまった。「東京でも遠く(埼玉・所沢市)から通っていますから大丈夫です。遠距離通勤? 最初は迷いましたけど、慣れました」と大相撲の世界にもすっかり溶け込んでいる。

 昨年の高校総体個人決勝では豊昇龍を破って優勝した逸材に注目したい。

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