3連敗の稀勢の里、4日目も「出ます」 師匠の田子ノ浦親方が明かす

スポーツ報知
突き落としで北勝富士に敗れ3連敗となり、支度部屋で悔しそうな表情を見せる稀勢の里

◆大相撲九州場所 4日目(14日、福岡国際センター)

 横綱・稀勢の里(32)=田子ノ浦=が、九州場所4日目に出場する。師匠の田子ノ浦親方(元幕内・隆の鶴)が14日、福岡・大野城市内の田子ノ浦部屋宿舎で取材に応じ「(稀勢の里は)出ます。昨日話をしました。本人が頑張ると言うので、背中を押すしかない」とした。

 8場所連続休場から進退をかけた秋場所で10勝し、完全復活を期した九州場所で初日からまさかの3連敗。横綱として始めて初日から連敗を喫したが、負の記録を更に一つ伸ばす形となった。2日目から東前頭筆頭・妙義龍(32)=境川=、西前頭筆頭・北勝富士(26)=八角=らに2日続けて金星も配給。完全復活が一転、休場危機に追い込まれていた。

 本場所が15日制になった1949年以降、初日から出場して3連敗した横綱は過去6例で、4日目からも土俵に上がったのは88年秋の大乃国(現芝田山親方)だけ。大乃国は4日目に勝っており、不戦敗をのぞき4連敗した横綱はいない。この日顔を合わせる東前頭2枚目・栃煌山(31)=春日野=はここまで3連勝で勢いに乗る。負の記録の重圧とも闘うが「土俵に上がって自信をつけるには、勝たないといけない」と師匠もハッパをかける。

 15年ぶりの日本出身の一人横綱としての責任について問われると「本人が一番分かっている」と思いを代弁した。平成以降、初日から3連敗して場所を皆勤した横綱はいないが「横綱としての相撲を取らないといけない。まだまだ出来ると思う」と背中を押す。苦しみながらも土俵に立ち続ける。

スポーツ

×