稀勢の里、屈辱の初日から4連敗に無言 行司軍配差し違えで栃煌山に黒星

スポーツ報知
土俵入りをする稀勢の里(中央)(カメラ・岩下 翔太)

◆大相撲九州場所 4日目(14日・福岡国際センター)

 初日から3連敗の東横綱・稀勢の里(32)=田子ノ浦=が、行司軍配差し違えで東前頭2枚目・栃煌山(31)=春日野=にすくい投げで敗れて、4連敗となった。稀勢の里は立ち合いから攻め込んだが、土俵際で劣勢の栃煌山がすくい投げ。軍配は一度、稀勢の里に上がったが、物言いがつき協議の結果、栃煌山の足が土俵を割るより、稀勢の里の左肩が早く落ちており、行司差し違えで悪夢の4連敗となった。

 審判長のアナウンスが流れると、館内は異様なざわめきに包まれ、稀勢の里は真一文字にして、伏し目がちに支度部屋へ。報道陣の質問にも無言を貫いて、会場をあとにした。

 横綱の初日からの4連敗(不戦敗除く)は史上初の不名誉な記録で、途中休場も避けられない苦境に立たされた。休場を選択すれば、8場所連続休場明けの秋場所で10勝を挙げて沈静化していた進退問題が再燃することは確実だ。

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