稀勢の里の父、4連敗の苦境に「出続けてもらいたい。精神的にボロボロになってもいい糧になる」

スポーツ報知
稀勢の里

 15日放送のフジテレビ系「とくダネ!」(月~金曜・前8時)で大相撲九州場所で横綱・稀勢の里(32)=田子ノ浦=が結びで前頭2枚目・栃煌山(31)=春日野=に物言いの末、行司差し違えで敗れ、初日から4連敗を喫した話題を特集した。

 横綱の初日からの4連敗(不戦敗をのぞく)は、昭和以降の横綱では1931年1月の宮城山以来、87年ぶり。49年の15日制定着後では初めてだ。自身3度目となる3日連続の金星配給も優勝制度ができた1909年6月以降では千代の山と並ぶワースト記録となった。

 番組では稀勢の里の父・萩原貞彦さんを独占取材。「本音は当然勝ってもらいたい、まず1勝してもらいたいなということなんです。最悪の場合を考えておかないと自分の気持ちが続かないんですよね」と今の心境を明かした。

 連敗の原因を「一人横綱になっていうことで責任が強いからあるんでしょうけど。絶対に勝たないといけないという気持ちがいろんな意味で重なり合って今の結果になったんじゃないかなと思うんですけどね」と分析し、今後の出場について「出続けてもらいたいです。出続けてもらって精神的にボロボロになってもこれがいい糧になるはずですから。世間一般なみに言うんであれば、開き直ってやれっていうしかないでしょ。15日間負け越してもしょうがないから何とか取り切ってもらいたいですよね」とエールを送った。

 さらに「精神面が弱いと自分でも感じているでしょ。逆にこういう苦境というのはチャンスだと思ってもらいたい」と激励していた。

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